同じカマの飯

空知南組  本覚寺   高橋 宗瑛


こんにちは。日々寒さも増してきました。

  町内PTAの研修会に参加した折り、講師の先生よりこう問いかけられました。

  「今日ご参加のみなさん。一週間のうち、どれだけ子供さんと夕食を一緒にしていますか。」この言葉を聞いたとき、わたしはドキッとしました。言われてみれば、一週間のうち子供と夕食を共にするのは数回数えるほどです。

  私は夜の会議、子供は習い事と、すれ違っている事が多いものです。講師の方は、「親子の絆が深まるのは、一緒に食事をしながらおしゃべりをすることですよ。」とおっしゃいました。

  古来より、苦楽を共にして信頼し合った仲間を「同じカマの飯をたべた仲」と言ってきました。楽しいこと、辛いことを分かち合うことを、同じご飯を食べたと表現してきました。

  お参りの時、ご門徒さんより、「うちは朝はご飯を炊かないでパン食ですので、仏さまにパンをお供えしても良いですか」と聞かれることがあります。

  わたしはそのとき、「やはりパンよりもご飯をお供えしましょう。」と答えます。阿弥陀さまは、わたしと苦楽を共にしたいと願われて仏さまになられた方です。

  私と信頼を深め、仏の心を伝えたいと呼びかけて下さっている仏さまです。ですから、私も同じカマのご飯を食べましょうというお心でお供えさせていただいています。

  食べることを通してお互いが理解し合い、信頼し合う。このような風習の仲に、浄土真宗のお念仏も伝えられてきた一面があるように思います。




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